マイニングとは?やり方は?自作のPCマシンでも出来る?
マイニングやマイナーも、仮想通貨を知る上でよく聞く言葉です。
『ブロックチェーンをわかりやすく図で見るとこうなる』から、ブロックチェーンでの承認作業を「マイニング」といい、マイニングをする人たちを「マイナー」と呼びます。
ここまでは、書いていますのでこの記事では『マイニング』と『マイナー』についてもう少し説明していきます。
マイニングとは?何をするの?マイナーはどんな人たち?
マイニングとは、日本語にすると「採掘」となり、マイナーは「採掘者」となります。
何を採掘するのかというと、もちろん仮想通貨になりますね。
これは、過去に金の鉱脈が発見され、我先にと皆が熱く燃えた「ゴールドラッシュ」に由来します。
よく仮想通貨と金は、似たようなものと言われます。
特にビットコイン。
どのあたりが同じなのかというと、「採掘量」です。
ビットコインも金と同じように、採掘量(発行量)に上限があり、確か2,100万となっています。
金もまた地球上で採れる量に限りがあります。
それだけに、希少性があり価値も高くある程度安定していますよね。
ビットコインも金にならってか、限りある資源(?)に価値を見出されている訳です。
マイニングとはどんな作業なの?
マイニングとは、採掘することと書きましたが、ビットコインを採掘するというのは少し違いますよね。
マイニングとは、仮想通貨においては仮想通貨の取引記録の承認作業をすることです。
仮想通貨において、承認作業をするというのはどんな作業かといいますと、「仮想通貨(ビットコイン)の流れ」で解説しているような、ブロックの中の取引記録が正しいものなのかの承認作業となります。
「AさんからBさんに1BTC(ビットコイン)が移動した」という事実が、間違いのないものなのか?
といった、いくつもの取引記録(トランザクション)を承認していきます。
でも、いちいち当人の所へ行って確認したり、パソコンを覗いたりなんてことではないんです。
取引記録は、ハッシュ値に置き換えられます。
この「ハッシュ値」が、イマイチ理解しにくい部分になってくるのですが、先ほどの「AさんからBさんに1BTC(ビットコイン)が移動した」というのが
64桁の数字=ハッシュ値 に置き換えられる。
と、覚えておいてもいいと思います。
そして、この64桁のハッシュ値に任意の数値「シード値」を付け加えることで、改めてハッシュ値に置き換えるのですが、その際のハッシュ値は、64桁の最初の16桁または17桁が0になる。
この、任意の数値であるシード値を見つける作業がマイニングになります。
シード値とは?
シード値は、任意の値となっています。
任意の値は、32ビットの値。
32ビットとなると、私もきちんと理解していない部分なのですが
4,294,967,296までの数値を表現できるとあります。
42億9,496万7,296ですよ!
これだけを見ても、マイニングをしている間に約43憶通り?の数値をハッシュ値に付け加えて、16桁ないし17桁を0になるまで、当てはめる作業。
なかなか、見つけるのが大変ですよね。
こういう部分も、金を見つけるのが難しいのと似ています。
でも、ツルハシを持って力の続く限りひたすらに掘り続けるのではなく、パソコンを使って一つづつ数値を当てはめていく作業なので、もっと簡単に行えたはずですよね。
マイナーは何をしている?
マイニングに勤しむ、マイナーはただひたすらにマイニングをするためにシード値を一つずつ当てはめる作業をしているのでしょうか?
そんな訳ないですよね。
そこは計算の得意な、コンピューターの出番です。
今では、簡単に参加できるマイニングソフトの普及もあり、個人でもマイニングが簡単にできてしまうようになっています。(個人でマイニングをするお話は後ほど)
ただ、それはビットコインを除いてのお話になります。
ビットコインの遅延と分裂問題
仮想通貨の元祖とも言うべき、ビットコインは仮想通貨の注目で取引量も膨大となりました。
これまで、一つのブロックの中に入っていた取引記録(トランザクション)も少なく、マイニングも比較的簡単だったのかもしれません。
ですが、取引量が増えることでブロックの中のトランザクションも膨らみ、10分という限られた時間でマイナー達もマイニングができなくなっていきました。
マイナー達は、マイニングに成功することで報酬をもらっていますので、マイニングも簡単なほうがいいですよね。
でも、トランザクションが膨大になるにもかかわらず、マイニングの難易度は上がります。
そうなると、「AさんからBさんへ1BTCが移動した」という事実もなかなか承認されず、いつまで経ってもAさんからBさんへ1BTCが移動しない事態になります。
これが、「遅延問題」となり、解決されないまま「分裂問題」に発展し、ビットコインから、ビットコインキャッシュが生まれたりしました。
ビットコインキャッシュだけではなく、実はいろんなコインがビットコインから派生しています。
現在でも、遅延は続いていますが、以前に比べるとマシになったとかなってないとか。
ビットコインのマイニング
ビットコインを、個人で気軽にマイニングできたのは過去のお話。
現在は、工場並みの敷地に高性能なコンピューターを設置し、かかる電気代も考慮し電気代の安い国などが、ビットコインのマイニング作業を占有している状態になっています。
しかも、発熱の問題もありますので温暖な地域より寒い地域のほうがコンピュータにとっては有利に働きます。
そういった事もあってか、これまで(今もでしょうけど)マイニングと言えば中国というイメージがありました。
そこへ、最近では日本の企業も参加を表明していたりします。
また、他人のパソコンをこっそり使ってマイニングをするといった事件も発生しています。
似たような事で、「広告を見てくれたら○○」という形が「あなたのパソコンの力を少し使わせてくれたたら○○」という形式もありますね。
何にしても、ビットコインのマイニングをするにはコンピューターの力が、もっというと資金の多いほうが有利な状況になっています。
マイニングをすると、報酬としてビットコインのマイニングならビットコインをもらえます。
この報酬に対して見合った報酬になるのかどうかも、今後のビットコインの分裂などに関わってくるでしょう。
個人で、ビットコインのマイニングはなかなか難しいかもですが、それ以外の仮想通貨(アルトコイン)であれば、まだまだマイニングの余地はありますし、自作パソコンレベルでも可能な構成もありますので紹介しておきますね。
自作PCでもマイニングはできる?やり方は?
自作PCでもマイニングはできます。
あまりにも古いパソコンだと厳しいでしょうけど、ある程度の知識と構成を組んでいれば後は、マイニングソフトもありますので気軽に参加することが可能です。
私は、自作PCを作ることもあるのですが、一時期あるメーカーのパーツが手に入らない状況になりました。
今は、多少落ち着いて来ているような感じでしょうかね。
そのパーツというのが「GPU」です。
グラフィックボードというものでして、グラボとかビデオカードとか呼ばれたりします。
自作パソコンは、CPU、メモリ、HDDorSSD、マザーボードいった構成が一般的で、ゲームをしたり、グラフィック関係であったり描画に関して必要なGPU。
これが、マイニングではGPUありきな構成が重要です。
パソコンの頭脳と言われるCPUやメモリに関しては、それほど高性能である必要はないんですね。
それよりも、GPUなんです。
こちらの演算能力がよいみたいで、GPUが多ければ多いほどマイニングに有利となります。
最近では、GPUがたくさん挿せるマザーボードも発売されるなど、個人規模でのマイニングにも注目が集まっています。
マイニングPCマシンの構成
自作でマイニングをするには、ある程度のスペックが要求されてきます。
でも、最近購入したパソコンであれば、おそらくスグにマイニングを始めることができるでしょう。
また、自作PCのマイニングマシンについては、改めて記事にしようと思っています。
ですので、現段階(2017年11月)で、個人でもできるマイニングPCマシンの構成として参考程度に挙げておきます。
CPU:Intel Celeron
決して、i7などの高性能なCPUでなくても大丈夫です。
これは、AMD製でも同じですね。
メモリー:4GB(以上あればいいかも)
SSD:64GB以上(32GBでもok)もしくはHDDでもいいです。
メモリーとSSD(HDD)に関しては、とりあえず動かせることができて、必要なソフトなどが入る容量であれば問題ありません。
SSDにしているのは、起動もできれば早いほうがストレスないでしょ。
マイニングにはあまり関係しません。
電源:容量が大きいほうがよく、認証も80plus goldは欲しいところ。
これは、マイニングの規模によるところも大きいですし、GPU(グラボ)を複数積んだりしないのであれば、現在お使いのものでいいのではないでしょうか。
基本的に、パソコン購入の際には、そのパソコンに対して必要な電力の電源を購入していると思いますので、ちょっとマイニングをかじってみようと思うぐらいなら、今のままでもOKかと。
GPU(グラボ):マイニングをするのに一番大切なものがコレ。
マイニングにはGPUの演算能力が大きな力となりますので、他のパーツの性能が多少低くてもGPUにいいものを使っていれば、十分に個人でもマイニングは可能です。
がっつりマイニングして、それで生活するんだと考えていない場合ですけど。
ですので、GPU以外のパーツは上記の参考スペックになっているなら、GPUにお金を少し使って、いいものに変更するといいかもしれませんね。
マイニングに必要なもの~ソフトウェア編~
マイニングを始めるのに、必要なハードウェアは上記を参考にしてもらえばいいでしょう。
次は、マイニングに必要なソフトウェア。
必ず必要なものとして
・ウォレット
・マイニングソフト
・OS
この3つは、必ず用意しましょう。
3つ目の、OSはパソコンを購入すれば(自作以外)入っているでしょう。
それ以外の、ウォレットとマイニングソフトは、サイトからダウンロードして設定してください。
とある、マイニングをされている方がおすすめされていたのは
ウォレットは「Jaxx」
マイニングソフトは「NiceHash Miner」です。
ウォレットは、取引所ではなく個人的に持つ仮想通貨のウォレットとなり、言ってみれば個人口座みたいなもの。
ですので、きちんと管理しておかないと誰も補償してくれませんので注意しないとですよ。
マイニングソフトの方は、あなたのパソコンのスペックでどんな仮想通貨をマイニングできるのかを自動で判断してくれますので、悩む必要もなく便利です。
上記、2つは私自身マイニングをしていませんので、何とも言えませんが、近々実際に利用した上で改めて、「自作PCでマイニングをする構成」的な記事をアップする際に一緒に書いておこうと思います。
「それまで待てんわっ!!」と思われた場合は、
ご自身でそれぞれ検索して調べてみてくださいね。
まとめ
マイニングをすることで報酬がもらえる。
時間労働ではなく、パソコンに計算をしていれば稼いでくれる。
夢のようなマイニングですが、それなりに問題も抱えていますし、資金がものをいう部分も大きいです。
それだけに、会社単位でマイニングに参入するのが普通になってきています。
そうなると個人でマイニングは無理なのかと考えがちですが、マイニングに触れるという感覚で始めるなら、今でも問題なく始めることは可能です。
もちろん、それなりのスペックを要求されるパーツもありますが、現行モデルを使用されているのであれば、まずはチャレンジ可能なので、気になったら初めて見ても面白いかもですね。