仮想通貨をどこで使う?メリットやデメリットは?

公開日:  最終更新日:2023/09/18

仮想通貨の使い方として誰もが思いつくのが「投機」ではないでしょうか。

しかし、仮想通貨の本来の使い方はもっと違うところにあると言ってもいいでしょう。

では、仮想通貨にはどんな使い道があるのかをみていきましょう。

仮想通貨をどこで使う?

仮想通貨は、どこでどんな風に使われるのでしょう。

投資目的で仮想通貨を購入したりするのが、日本では一般的ですね。

もちろん、そういった目的で利用することは間違っていませんし、仮想通貨業界を盛り上げるのに、価値が低いより高い方がさらに多くの人に浸透しますので問題はありません。

ですが、投資や投機目的以外の使い方を知っていれば、もっと便利にお得に仮想通貨を利用することができるはずですので、仮想通貨がどんな使い方をされているのかも知っておきましょう。

投機目的

仮想通貨を語る上で最も欠かせない要因ともいえるのが「投機」としての使われ方ではないでしょうか。

2016年11月頃は、1BTC(ビットコイン)に、約8万円の価値がついていました。
それが、2017年12月で200万円の価値がついていました。
2018年7月時点は、80万円ぐらいになっていますね。

20倍以上の価値の値上がりです。

「儲かる」と思いますよね。

私が知ったのは2016年の9月か10月ぐらいで、3万円当たりだったと思います。

その頃は、500円程度でビットコインが購入できると知らなかったので、指をくわえて見ていただけですw

現在は、200万円を切っており、以前のような大きな価格の変動も少なくなってきています。

でも、ビットコインだけが投機の対象にはなっていないのが、仮想通貨の面白いところなんですね。

例えば、リップル。

この仮想通貨は、昔からあり有名な仮想通貨でありながら、1XRP(リップルの単位)が20円程度だったのに、最近では一気に200円を超えてきたわけです。

いきなり、20円が200円になったわけではありませんが、早いスピードで、値上がりしてきていますので、最近になって仮想通貨を始めた方でも十分に利益を出すことができている事でしょう。

仮想通貨を知るきっかけとなるのが、「ビットコインが、いくらになった」といったニュースを目にすることが多いと思いますので、投資・投機目的で仮想通貨を購入する方が多いのもうなずけます。

2018年の1月ごろに大きな流出事件などもあり、仮想通貨の価格は大きく下がりました。

海外送金

仮想通貨は、元々投資や投機目的で作られていないのではないかと、個人的に思っています。

ビットコインにしても「中央集権に頼らない通貨」を目指して開発されています。

また、手数料の安さも追い風になっていると思っています。

日本国内で、銀行振り込みをする際に手数料がかかります。
(場合によっては無料)

ですが、海外にお金を送金するには、割高の手数料を取られます。

金額次第では、手数料のほうが高くつく場合もあるようです。

何故、手数料が高くなるのかというと、「銀行間の連携」という問題があります。

A銀行から、B銀行に送金するだけなら、手数料はそれほど高くなりません。

ですが、A銀行とB銀行の間で連携が出来ていなくて、直接送金できないということが起きます。

日本ではあまり考えられないですよね。

A銀行から、いったんC銀行へ送金し、その後B銀行に送金。

こういった事になれば、手数料が割高になるのもうなずけるのではないでしょうか。

また、こういった処理は人の手が必要になり、人件費というものも絡んできますので、より手数料も高くなって不思議ではありません。

おまけに、処理を間違えてしまうと送金が出来ていなくて、ストップしてしまうということも起きているようです。

こういった不便さを解消するのに、仮想通貨は非常に楽になります。

日本からアメリカに送金するとすると、円から、ビットコインに交換し、アメリカで受け取る人がビットコインからドルに交換するということですね。

一旦、仮想通貨に交換する必要があり、多少なりとも相場に影響されるとはいえ、これまでの海外送金の方法に比べ、手数料も安く送金スピードも圧倒的に早く済ますことが可能になります。

では、この海外送金を仮想通貨で行う時はどんな時でしょうか。

海外留学している身内などへの仕送り
個人輸入
海外サイトで商品の購入
など

仮想通貨を間に挟むことで、割高な手数料も安くできますし、今までよりも早く送金することができます。

ただし、やはり相場が少し落ち着きを見せているとは言っても、企業間同士などの多額の送金には向かないですよね。

口座保有率について

日本の銀行口座の保有率ってどれぐらいかご存知でしょうか。
日本の口座保有率は、実に90%以上なんですね。

これに対して、海外に目を向けると口座保有率は日本ほど高くはなくて、50%以下の国もあるぐらいです。

でも、スマホはほぼ100%の保有率だったりしますし、場合によっては1人2台以上持っているというのが現実です。

こういった場合、給料をもらう際に振り込み口座がありませんので、手渡しということになります。

手渡しで現金を持っているとやはり、不安ですよね。

ですが、仮想通貨としてスマホに入れておけば、現金を直接持っているよりも安全と言えるのではないでしょうか。

日本に住んでいれば、他銀行間の振り込みも多少手数料はかかるものの、即日が当たり前のようになっていますし、給料の支払いも口座振り込みが一般的ですよね。

仮想通貨は手数料が安く送金スピードが速いと言っても、現在の日本のシステムがあればそれほど苦にならないレベルといえます。

そういった部分で、仮想通貨が日本で注目されるのが遅くなり、投資や投機目的として捉えられることが多いのではないかというのが、個人的な意見です。

他にも、「海外で災害が起きた時の寄付」としてもビットコインは使われるようになっています。

以前、起きた熊本地震においてビットコインで募金を募ったところ、約270万円が集まったそうです。

海外送金に時間がかかる上に手数料の問題もありますし、災害時に現地の金融機関も取引どころではありません。

そういった時にでも、ビットコインは使われるようになってきています。

資産管理

自国の経済が不安定となり、自国通貨の価値が暴落してしまうと大変ですよね。

そういった時のために、危険を回避するために、他国の通貨を購入したりして資産を守ろうとする人もいます。

この時によく言われているのが「有事のドル買い」や「有事の円買い」です。
より安定した他国通貨を購入しておくことで、ある程度は資産が守れるのですね。

ビットコインは、こういった時に買われ、注目が一気に高まったとも言えます。

2015年6月のギリシャ、2016年のブラジルでビットコインが競って買われ、取引高が一気に増えたと言われています。

ビットコインなどの仮想通貨は、基本的に特定の国に属していないので、こういった時にでも変動が少ないと考えるのでしょう。

多少、リスクがあったとしても少しぐらいなら分散して投資しておこうと考えるのが人の共通心理なのかもしれませんね。

しかしながら、仮想通貨への投資も10年前ならビットコインも買われることもなかったのかもしれません。

『リーマンショック』

これまでの、考え方、金融システムに対して信用を無くし、安全だと思っていたことが安全ではないと分かった時、「多少のリスクもやむなし」という発想が広がったのではないでしょうか。

これは、日本においても「預金封鎖」という言葉がありますので、他人事ではありません。

商品やサービスの購入

仮想通貨の中でも、ビットコインの普及が活発です。

2016年でさえ、飲食店、美容室、ネイルサロンなど4200店舗でビットコインによる支払いを受け付けいました。

さらに、2017年には大手家電量販がビットコイン決済を導入し、旅行会社でもビットコイン決済を導入しました。

イーサリアムの店舗決済サービスも開始されていますので、今後も、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨で支払いができるお店は増えていくことでしょう。

投げ銭

こちらは、「仮想通貨の入手方法」でも書きましたが、もらうだけではなく投げ銭という形で仮想通貨を利用することが可能です。

私は、ビットコインしか見たことがありませんが、他の仮想通貨でも投げ銭を利用しているところがあるかもしれません。

ビットコイン以外の場合は、共通の仮想通貨を持っている必要がありますが、相手のアドレスなりQRコードを読む込むことで、送金が可能となります。

仮想通貨は様々な使い方ができるようになっています。
その上に便利です。

「仮想通貨革命」を書いた野口悠紀雄氏によれば

『仮想通貨はIT革命の第三の贈り物であり、IT革命は仮想通貨の登場で完成する』と書かれています。

興味のある方は、一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

仮想通貨のメリットとデメリット

仮想通貨の使い方を理解した上で、次はメリットとデメリットも確認しておきましょう。

仮想通貨には多くのメリットがあり、便利であり「儲け」の対象となるため、良い部分で注目されていますが、メリットだけではなくデメリットも存在しています。

そのあたりもしっかりと確認し理解しておくことで、仮想通貨への知識を深め利用していくことをおすすめします。

仮想通貨のメリット

仮想通貨のメリットとして、私が挙げるのは3つ

使う場所、国を選ばない
送金手数料が割安
価値の高騰により、一気にお金持ちになれるかもしれない。

使う場所、国を選ばない

仮想通貨は、使う場所、国を選ばず利用することが可能です。

もちろん、利用環境が整っているのが前提となります。

いちいち、両替の必要もありませんし、どこの国であろうと利用できます。

送金手数料が割安

送金時にかかる手数料が既存の金融機関などの手数料に比べて、圧倒的に割安になっています。

仮想通貨を送金する際の、設備も無料で利用できますし、スマホ一つあればアプリで決済が可能になるため、これまでの様に「人件費」すらもかからないのが割安になっている理由と言えるでしょう。

このため、少額決済においても注目されています。

価値の高騰により、一気にお金持ちになれるかもしれない。

仮想通貨の中には、1年で20倍以上の値上がりを見せたビットコイン。

その他にも、最高値を付けた仮想通貨もたくさあります。

と、言った具合に、乱高下の激しい仮想通貨ですので、少しの時間で一気に価値が上昇する可能性がありますので、気が付いたらお金持ちになっていたということもあるんですね。

よく聞く「美味しい話」として、ここまでの価値をつける前にビットコインを所持していて、気づいたら「億り人」になっていたケース。

可能性がないとは言えませんが、こういった美味しい話がある以上、心理として乗っかりたい気持ちもわかります。

メリットだけに、騙される人もいますのでこういった美味しい話は慎重に考えるべきです。

まずは、どこの取引所でもいいので、仮想通貨を買う前にどれぐらいの値動きをしているのかなどを、しっかりと確認した上で購入を検討される方が無難です。

仮想通貨のデメリット

仮想通貨の良いところだけではなく、デメリットも理解しておきましょう。

仮想通貨のデメリットして考えられるのは4つ

取引完了までに時間がかかる(マイニング作業のため)
取引所を利用している場合、ハッキングなどにより仮想通貨を失う可能性がある。
ウォレットによる自己管理の場合、アドレスを忘れてしまうと誰も補償してくれない。
価値がマイナスになる可能性がある

取引完了までに時間がかかる

仮想通貨は、送金速度が速いと先ほど書いたばかりですが、取引完了に時間がかかるというのは矛盾していますよね。

これは、海外送金ではひどい場合、1か月程度の時間を要することがあるからです。

ビットコインの場合ですと、10分から30分程度で取引が完了します。

何故、スグに取引が完了しないかというと「マイニング作業」があるからです。

マイニング作業は「ブロックチェーンをわかりやすく図で見るとこうなる」にも書いていますが承認作業の事で、マイニングにかかる時間が10分から30分になっているんですね。

ビットコインにおいては、承認作業に遅延が生じていて基本的に10分だったのが、30分程度と遅れるようになってきました。

今は、多少改善されているようですが、それでもマイニング時間は長くなっているのが現状です。

ビットコインは取引量が多く、マイニングをする難易度が高くなっていて、高性能なコンピュータで処理しないと追いつかない状態になっています。

これが、「ビットコインキャッシュ」や「ビットコインゴールド」を生み出した、いわゆる「ハードフォーク」の原因となっています。

取引所を利用している場合、ハッキングなどにより仮想通貨を失う可能性がある。

仮想通貨に不安を覚えるのは「マウントゴックス事件」や「コインチェック流出事件」ではないでしょうか。

これは、仮想通貨の取引所で起きた事件で、預けてあったお金や仮想通貨も全部なくなるという事件です。

ハッキングだったのか、取引所の企みだったのかはわかりませんが、取引所を利用するにあたり、こういった事件が起こる可能性はありえます。

コインチェックのNEM(ネム)流出については、ネムに関して補償されました。
しかしながら、ユーザーの満足いくものだったのかどうかはそれぞれ思うところがあるでしょう。

仮想通貨自体の仕組みは強固に作らていても、それを扱う取引所がそこまで強固ではないんですね。

もちろん、危険を回避するために取引所も日々改善されているはずです。

しかしながら、仮想通貨自体のシステムを攻撃するよりも、その周りの取引所などを攻撃する方が簡単だというのが攻撃する側の考えなのでしょう。

ただ、実際に仮想通貨自体が攻撃され、ハッキングされた事があるのも事実なんですね。

今、イーサリアムとイーサリアムクラシックという仮想通貨がありますが、元々は一つの仮想通貨でした。

残念なことに、イーサリアムはハッカーの攻撃を受け、仮想通貨を盗まれてしまいました。
その結果、分裂し今に至ることになります。

ですので、絶対安全という認識も持たない方がいいということですね。

ウォレットによる自己管理の場合、アドレスを忘れてしまうと誰も補償してくれない。

仮想通貨を持ち、自分で管理すれば安全と考える事もあります。

取引所から、自分のウォレットに移し管理することで攻撃を受けずに、自分の仮想通貨を守ることができる。

もちろん、それはそれで当たり前の考えなのですが、一つ注意しておきたのが、「アドレスの管理」になります。

あなたの持つ仮想通貨には、個別のあなただけの「アドレス」が付与されていますので、無くしてしまったら、誰も補償してくれないのです。

ほとんどの場合は、面倒くさいという面もあり、取引所に預けておく事になるのはこういった部分もあるからではないでしょうか。

価値がマイナスになる可能性がある

仮想通貨は、価値が保証されていません。

株などと同じく、日々価値が変動します。

さらに言うと、株よりも変動幅が大きいです。

これを、ボラティリティが大きいといいます。

ボラティリティは「変動幅の比率」ということで、「ボラが大きい」と聞いたりした場合は、このことを指しています。

それだけでに、価値が上がっている時はものすごい勢いで上昇しますが、その逆もあり得ます。

ですので、例えば10,000円で購入した仮想通貨が、1,000円、100円と価値を下げる可能性がありますが、株やFXと同じで元本が保証されていません。

これを回避するために、仮想通貨を取引されている方たちは、いろんなところで情報を仕入れ、出来る限り損を減らそうとしているんですね。

仮想通貨の取引は、始めると面白いですがこういう面を理解しておかないと、あなたの資金を水の泡にしかねませんので、注意が必要です。

仮想通貨が使えるお店

仮想通貨が使えるお店は、日本国内でもかなり増えてきました。

店舗に限定はあるものの、大手家電量販店のビッグカメラやコジマ、ソフマップなどがビットコインの決済を導入したり、旅行会社のH.I.Sでもビットコイン決済が導入されました。

また、総合エンタメサイトとしても有名な「DMM.com」も、ビットコインの支払いに対応しています。

このように、実店舗では数はまだまだ少ないものの、ネット通販などの分野ではかなり多くの仮想通貨決済が可能なサイトが増えています。

中には、アルトコインの「モナコイン」「ダッシュコイン」、「ライトコイン」「リップル」でも買い物ができるようなサイトまで登場してきています。

他にも、『Bitでマネー』というサイトではビットコインやモナコインで、楽天ポイントカードやnanacoギフト、Amazonギフト券なども購入できるようになっています。

電子マネーも、仮想通貨で買えてしまうようですよ。

調べると、かなりありますので興味のある方は「仮想通貨 使える店」で、一度検索してみください。

きっと、取り扱いの多さにびっくりすることでしょう。

まとめ

仮想通貨は、投資目的だけではなく、実際に利用することで非常に便利だなと感じる場面があります。

ただ、日本国内にいるといろんな事が便利過ぎて、仮想通貨の便利さに気づくのが遅れてしまうのでしょう。

仮想通貨にはメリットも多い分、デメリットも存在しますので、十分に理解した上で投資したり、使用するようにする方がいいですね。

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